コシヒカリBL

BLとは、いもち病抵抗性系統(Blast resistance Lines、ブラスト・レジスタンス・ラインズ)の略で、いもち病に対して異なる抵抗性を持つことを意味する。他品種と「コシヒカリ」を掛け合わせた後、「コシヒカリ」を複数回連続戻し交配することにより育成。いもち病抵抗性が強くなっている。新潟県によれば、いもち病防除のための農薬使用を25%削減することが可能で、コストの削減と環境保全型農業が推進できるとしている。農林水産省、育成者、育種専門家らは、いもち病抵抗性を除く特性は「コシヒカリ」と同一と主張している。日本穀物検定協会の食味ランキングでは従来の「コシヒカリ」と変わらないランキングをされるものの、従来の「コシヒカリ」と食味が異なるとの声も聞かれる。

 
新潟県では平成17年産から「コシヒカリ新潟BL」の一斉導入を行い、作付けの大部分が切り替わった。種子は設定された「コシヒカリ新潟BL」9品種のうち4種類を混合し、その組み合わせ、比率を栽培年次により変更して配布することとなっている。これは、別々の抵抗性遺伝子を持つ種類で組み合わせ、比率を変更することによって、いもち病菌の抵抗性耐性の進化、流行を防ぐためである。

 
また新潟県産の「コシヒカリ」は高価格であることから、他県産を新潟産と偽装することが後を絶たなかった。従来のものと遺伝子が異なる「コシヒカリ新潟BL」の種籾を新潟県の農家のみに販売することで、DNA鑑定により新潟県産のものか判別できることになった。
しかしながら「コシヒカリ」と「コシヒカリ新潟BL」は全く別の品種であり、種苗法上の品種登録は「コシヒカリ新潟BL○号」となっている。また主要農作物種子法により種子の表示では「コシヒカリ新潟BL○号」、農産物検査法における玄米の表示では検査請求者記載欄の品種名には「コシヒカリBL」と表記されている。このような種苗法上の登録とは異なりJAS法では従来の「コシヒカリ」と同等の食味であるとして「コシヒカリ」と表記されている。そのため本来は異なる品種である「コシヒカリ新潟BL」を「コシヒカリ」と銘打って販売がされている状況にある。実際に流通している新潟県産「コシヒカリ」は、従来の「コシヒカリ」なのか「コシヒカリ新潟BL」なのかは判別ができない。新潟県では平成21年から「コシヒカリ新潟BL」について新潟県から認証を受ければ「新潟オリジナルコシヒカリ」ロゴマークを使用できることとした。しかし認証を受けている事業者は多くなく、実際に販売されている新潟県産「コシヒカリ」については、ロゴマークがついていない場合は、一般消費者は区別ができない状態となっている。

 

「コシヒカリ新潟BL」への転換について抵抗を示す農家もいたが、平成17年産から一斉導入により一気に転換がされた。このとき新潟県や農協が種子の供給及び収穫米の集荷を原則「コシヒカリ新潟BL」に限り、また例外的に従来の「コシヒカリ」を集荷する場合は価格を低くするとしたこともあり、新潟県で栽培される「コシヒカリ」のほとんどが「コシヒカリ新潟BL」となっている。このような状況でも一部の生産者は従来の「コシヒカリ」の食味を評価して栽培を続けているが、全体の3%に満たないといわれている。このような従来の「コシヒカリ」を栽培している生産者は「コシヒカリ新潟BL」でなく、本物の「コシヒカリ」を栽培している等と主張し、この点を積極的にアピールしている。

 
富山県でも「コシヒカリ富山BL」のなかで5品種が設定されているが、新潟県のような全面的な切り替えをせず、減農薬栽培用と位置づけており、それほど普及していない
その他、(独)農研機構作物研究所で「コシヒカリ関東BL1号」福井農試で「コシヒカリBL1号」、愛知県で「コシヒカリ愛知SBL」が開発されているが銘柄設定はされていない。

 

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