西宮市の生産者の若手が中心になって農業を研究しようというグループが西宮市農業青年研究会。
その研究会の恒例行事となっているさつまいも堀りの体験事業の畑をお世話してくださっている青年研究会の方のサポートで、畑の様子をレポートしているが、「ツル返し」作業をするかも??ということでお邪魔してきた。
季節も大きく変わり、連日35度という厳しい暑さの中だが、さつまいも畑は青々とした葉っぱで覆われていた。
「ツル返し」とは・・・・
ツル返しとは、芋を太らせるためにする作業。
伸びたツルを引っ張り上げて、ツルの間の節から出てる不定根をきり、引っ張り上げたツルを株の上に重ねる。

なかなか重労働な作業のようだが、ツル返しをしないと不定根から養分が取られて、芋が大きくならないようだ。
いろいろ検討したけど、今年はツル返しをしないと決めた!
今年は、雨が降らない暑い日が長く続いたが、ツル返しの時期になって少し夕立が降る日が少しあった。
「あの雨で一気に勢いが盛り返されました。ほんとうに雨が降らずにどうなることかと心配しました。」と研究会の会長の吉村さん。
「ただ、ツル返しの時期になって仲間と話し合いましたが、結局、今年は見送ろうと決めました。ツル返しをしてしまうと株の根元に日が当たって、この暑さが続けば、乾きすぎるのではないかと心配したんです。現状でも、根本を確認するときちんと成長しているので、十分大きな芋ができると判断しました!!」
その年の天候を予想しながら作付時期を変えたり、作業の手順を変えたり・・・
異常気象と言われる中で野菜を作ることの難しさを、改めてかみしめた。
気候変動に左右される農業
「今の予想では、冬野菜も値上がりしますよーーー」という言葉はあまり聞きたくなかったけど、出荷時期を見ながら作付していくのだから、ある程度予想が立つんだろう(汗)
生産者さんも、この異常気象の中で野菜を育てるのは本当に大変だと改めて思った。
今年は白マルチと黒マルチの畝に分けて、その生育状況を判断してみようというのが一つのテーマだったが、今のところ、どちらも同じような生育状態に見えた。
「そうですね!今のところはほとんど同じですね。6月ごろまでは、例年より少し気温が低かったようで白マルチの方が遅れていましたが、今は、もう同じですね!!」

いろんなことに仲間と一緒にチャレンジする畑の存在は、研究会のメンバーにとっても貴重な場になっているようだ。