西宮市の生産者の若手が中心になって農業を研究しようというグループが西宮市農業青年研究会。
その研究会の恒例行事となっているさつまいも堀体験事業の準備が今年も始まった。10月の芋掘りに向けた今年一年の取り組みをレポート。
今年の苗の定植をするという日、段上町6丁目の畑に行った。
すでに和気藹々と、植え付け苗の準備が始まっていた。
吉村毅(よしむらたけし)会長と会員の方々にいろいろ教えて頂きながら、この日の苗の植え付けを見せていただいた。
段上町6丁目の松本久子さんの畑をお借りして、松本さんの指導も受けながらこれまで研究会としての活動として秋の芋掘りに地域のさまざまな団体を受け入れてきた。
この畑を使っての芋掘りの事業は、研究会としてさまざまな研究ができる場としてとても重要になっている。
その年によっていろいろ挑戦したりもしてきているが、今年は畑に準備された畝にかけられたマルチの色を変えてみたことだ。
「最近の気候は、夏野菜にとってはなかなか厳しいですね。春先の気温もその年によって大きく変わるので、苗の植え付けや種まきの時期が本当に難しいです。今年は、マルチの色を変えてみました。黒は土の温度が上がりますし、白は温度を下げます。今年は、苗が少し早く手に入ったので4月に一度植え付けてみたのですが、4月半ばから5月前半の気温が少し低かったので、見ての通り白のマルチに植えた方が生育が悪いですね。こういう挑戦も自分の畑ではなかなかできませんが、仲間と一緒に情報交換もしながらチャレンジできる場になっています。」と吉村さん。
この日は、1700株の紅はるかの苗が植えられた。
10月の収穫時の子どもたちの笑顔を思い浮かべながら、今後ツル返しや除草などの手入れもしていく。
「ここの畑は、毎年肥料なども工夫して育てるので、甘いお芋が取れると評判なんです!ただ、その評判の声に応えるために責任も感じています。」
甘いお芋にな〜〜れ♪♪
雨上がりの午後、研究会の皆さんはそんな思いを持ちながら「紅はるか」の植え付けを進めていた。
まずは苗を掃除して適当な長さにカット
今年のチェレンジは白と黒の2色のマルチを使って変化を確認してみること!
白は土の温度を抑えるので、早く植えた苗は黒の方が生育が良かった!
「根腐れ病」を防ぐために、カットした苗を消毒!!
消毒した苗を植えていく。1700株の予定!
植え方を統一するために、同じ人が一定の角度で穴を開けていく方式を編み出した!
開けられた穴に、苗を差し込んで土をかぶせていく。
節のところから根が伸び、さつまいもができるので、3節くらいまで土に入れるのが良いそうです。
穴を開ける人!苗を植え付けていく人!10月に美味しい芋がたくさんできるようにと願いながら植え付け作業が進んでいった!
「普段は一人で作業しているので、こういうチャンスに仲間が集まり、いろいろ情報交換もできるのが研究会の良いところなんです!!また、なかなか自分の畑ではできないことを試してみたりしています。
秋にはたくさんの団体が楽しみにしてくださっているので、美味しいさつまいもを作らないと・・・・」
秋の芋掘りの笑顔のイベントまでには、西宮市農業青年研究会の皆さんのたくさんのご苦労があるということを改めて心に刻んだ。
今年一年、定期的に段上六丁目の畑からレポートします♪♪