兵庫県で『お米甲子園』という、兵庫のおいしいお米のコンテストが開催されている。
7回目となった「お米甲子園2010~兵庫のおいしいお米コンテスト~」で見事優勝したのは、西宮市名塩で農業を営む松原茂さん。(このイベントは2010年が最後となりました。)
お米甲子園と名づけられたコンテストは県内各地からおいしいお米を集め、その味を競うもの。昨年は県内362点(一昨年は346点)の中から選ばれて残ったよりすぐりのお米16点の食べ比べ審査が行われ、松原さんのヒノヒカリが選ばれた。
参加した品種別内訳 : コシヒカリ 206点、キヌヒカリ 67点、ヒノヒカリ 89点
〜〜2011年4月 松原さんのご自宅でお話をお聞きしてきました〜〜
<農業一筋でこられたんですか??>
実はサラリーマンでした。自動車メーカーに勤めていました。長男ですからいずれは・・・と覚悟はしていましたが、もう少し勤めたかったですね。(笑)
自分の人生設計より5年早かったのですが、今から7年ほど前に親父の跡を継ぎました。今は親のやっていたことを受け継ぎながら試行錯誤しています。
<お米甲子園に出ようと思われたきっかけは??>
サラリーマン時代と違って、農業というのは人と接する機会が大幅に少なくなってしまします。ですから4年前にこのコンテストを知った時、人との交流が出来るいい機会でもあり、また自己啓発も兼ねてチャレンジしました。
最初は、コシヒカリで応募していたんですが、昨年はヒノヒカリにしました。
こんな賞をいただけてうれしいですね。やはり励みになります。今年もがんばりますよ!!
<お米作りが中心ですか??銘柄は??>
兵庫県では三ヒカリといってコシヒカリ・ヒノヒカリ・キヌヒカリが主に作られていますね。私も今は、コシヒカリとヒノヒカリ、そしてもち米を作っています。
うちはお米が中心ですが、JAさんからの依頼などもあって、野菜も直売所に出荷しています。最近は、ニンニクも作り始めました。
大市(おいち)のなす・・・というナスがかつては西宮の特産でしたが、なかなか作りにくいので手がける人が減ってます。今年も、本数は少ないですが栽培します。
<松原さんのお米作りへの想いを教えてください>
お米作りも、収穫量に重点を置くのか、食味を重視するのかでも、育て方は違ってきますね。私は後者でしょう。
それぞれ田んぼの条件は違いますが、基本的には粗食で、稲をのびのび育てるようにしています。
<農業は生き物相手ですから、一年中お忙しいとは思いますが・・・>
そうですね~、少し余裕があるのは正月過ぎから3月半ばごろまでですね。早ければ5月の中頃から田植えが始まりますから、その準備もあり、今から忙しくなります(笑)
最近は、気温が高く昼夜の寒暖の差が少なくなってきたので、お米も野菜も品種選びと栽培管理もより難しくなってきたように思いますね。
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この後、松原さんの田んぼや畑を見せていただいた。「このあたりの風景が、これからどんどん変わって行きます。きれいな景色になりますよ!!」と話す松原さんのお顔がとてもうれしそうだった。